食生活アドバイザーは無駄?とってよかった?双方の意見を比較!

「食生活アドバイザーの資格って、取っても無駄になるのかな?」

「食生活アドバイザーをとってよかったって思ってる人はいるの?」

「食生活アドバイザーの資格の活かし方を知りたい!」

食生活アドバイザーは、食と生活を関連づけて健康的な食生活を送るためにアドバイスができるようになる資格です。

しかし食育に関する資格はたくさんあり、中には取っても無駄になる、役に立たないと言う意見もあります。

せっかく頑張って勉強して取得したのに意味がなかったのでは、とても悲しい気持ちになりますよね。

そこで今回は、本当に食生活アドバイザーの資格は無駄なのか、とってよかったとする意見も交えながら、双方の理由や主張を比較していきます!

ポイント

食生活アドバイザーの活かし方も併せてお伝えするので、あなたにとって必要な資格なのかどうか一緒に見極めていきましょう!

食生活アドバイザーとはどんな資格?

食生活アドバイザーとはどんな資格?

食生活アドバイザーとは、「食」と「生活」を総合的にとらえ、「健康な生活をおくるための提案」ができる資格です。

一言でいうと、”食生活全般のスペシャリスト”といえますね。

しかし、この定義だと抽象的でよく分からないという方もいるかもしれません。

具体的に分かりやすく説明すると、

  • 栄養にはどんな種類があって、どんな働きをしているの?
  • 適度な運動と睡眠とは?
  • 食文化やマナーにはどんなものがあるの?
  • 食品表示はどうやって読み解くの?
  • 食中毒を防ぐにはどうしたらいいの?
  • 食生活に関連する法律では、どんな決まりがあるの?

このような内容を学習する資格となっています。

ポイント

「食」と「生活」は密接に関わっているため、幅広い学習範囲を勉強していくことになります。

食生活アドバイザーの特徴や他の食育資格との違いなどはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「食生活アドバイザーとはどんな資格?他の資格との違いや魅力を解説!」

食生活アドバイザーは無駄、役に立たない、意味ないとする意見や理由

食生活アドバイザーは無駄、役に立たない、意味ないとする意見や理由

食生活アドバイザーはとっても役に立たない、無駄だとする意見や理由には、大きく3つにまとめられます。

食生活アドバイザーが無駄だとする理由
  1. 独占業務がある資格ではないから
  2. メジャーな資格ではないから
  3. 難易度が低いから
ポイント

それぞれの理由について、分かりやすく解説していきますね!

①独占業務がある資格ではないから

食生活アドバイザーを取得しても無駄という意見として「独占業務がある資格ではないから 」という理由があります。

この「独占業務」とは一体どういう意味なのでしょうか?

独占業務とは、ある特定の資格を持つ人だけが行える業務のことです。

医師・看護師・薬剤師・弁護士・公認会計士などの業務が独占業務に当たりますね。

具体例として医師で考えてみましょう。

当たり前ですが、手術などの医療行為は医師でないとできません。

いくら人体や薬に詳しかろうが、医師免許がなければこのような仕事はできない訳です。

つまり、独占業務とはその資格を持っていなければこの業務はできないよ!というものなのです。

その結果、独占業務資格には希少価値があり、生きていく上で大きな武器になります。

一方、食生活アドバイザーにはこのような独占業務がありません。

悩む

資格を持つことで一定の知識があることを証明することはできますが、食生活アドバイザーを持っていないとできない業務がないため、どうしても世間から評価されにくいという部分があります。

②メジャーな資格ではないから

国家資格の多くは社会で認知されていますが、民間資格は種類も多く、世間であまり浸透していないのも食生活アドバイザーが意味がないといわれる理由の一つかもしれません。

実は、食生活アドバイザー検定が始まったのは1999年で、まだ20年程の歴史しかありません。

最近ではローラさんや佐々木希さんなどの芸能人がユーキャンとタイアップして食生活アドバイザーを取得したことで認知度は高まってきてはいますが、社会ではまだまだ知らない方も多いのではないでしょうか。

とくに男性だと、食品業界で働いているとか何か特別な理由がなければ、興味を持つこともあまり無さそうですよね。

悩む

また食に関する資格はとても多く、他の資格に埋もれてしまっているということも認知度が低い理由の1つかもしれません。

難易度が低いから

食生活アドバイザーを受験するには、学歴や職務経験といった特別な受験資格は必要ありません。

食に興味がある方であれば、誰でもチャレンジすることができます。

これは大きなメリットではありますが、誰でもチャレンジができるぶん資格取得の難易度が低いというデメリットでもあります。

他の食に関する資格として、管理栄養士や栄養士がありますが、こちらは取得するために養成施設を卒業しなければいけません。

さらに、在学中には多くの授業や定期テストをクリアして単位を取得していかなければなりませんし、資格を取得するまでに多くの時間と労力が必要になってくるんですね。

ただ誤解してほしくないのですが、けして食生活アドバイザーの勉強が簡単という訳ではありません。

実際、食生活アドバイザーの学習範囲は広く、きちんと勉強し理解しなければ合格することは難しいでしょう。

悩む

しかし、資格取得までのハードルが低く希少価値が低いという理由で、取得しても意味がないといわれてしまうのかもしれませんね。

食生活アドバイザーをとってよかった、役立つとする意見や理由

食生活アドバイザーをとってよかった、役立つとする意見や理由

一方で食生活アドバイザーの資格を取得してよかった、役に立っているとする意見や理由もあり、大きく4点にまとめられます。

食生活アドバイザーをとってよかった理由
  1. 仕事や就職で有利になるから
  2. 履歴書に書くこともできるから
  3. 栄養バランスの良い料理を作れるようになるから
  4. 賢く買い物できるようになるから
ポイント

それぞれの理由について、分かりやすく解説していきますね!

①仕事や就職でも有利になるから

食生活アドバイザーを取得すると、仕事や就職で自分の能力やスキルをアピールすることができます。

例えば、食品販売店や飲食店では、お客様のニーズに応えた商品を提供したり、身体に優しくて美味しいメニューを発案したりできます。

また、セミナー講師として食生活に関して悩みがある人を対象に意見交換の場を設け、参加者のアイディアを引き出して問題解決を図ることもできます。

その他にも、インスタで食生活の専門家として情報発信をすることもできます。

動画でおすすめのレシピを手順やワンポイントを入れて解説したり、写真で毎日のメニューと献立の組み方と一緒に発信したりできます。

このように、食生活アドバイザーを取得すると、店舗からインターネットという幅広いフィールドで食生活に関するアイディアを提案することができるでしょう。

ポイント

具体的な仕事での活かし方や就職先、給料目安などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食生活アドバイザーは仕事や就職で有利になる?】給料や年収も紹介!」

②履歴書に書くこともできるから

履歴書の資格欄では以下のようなことをアピールすることができます。

  • どのような能力、スキルがあるか
  • どんな分野、職業を志向しているのか
  • 能力開発、自己啓発の意欲はあるか

食生活アドバイザーを記載した場合、食生活全般の知識があることや食に関する業界を志向していることをアピールすることができますね。

また、資格を取得したことで、主体的に能力開発をしていることを示すこともできます。

仮にもし食生活アドバイザーと希望する職種が関連しなかったとしても、資格を取得するために考えたこと・工夫したことを、自己PR欄や志望動機欄に記入してアピールすることができます。

希望する職種に関連しようがしまいが、資格取得は自己アピールの材料になってくれるということですね。

ポイント

食生活アドバイザーの資格の履歴書への書き方やアピール方法はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食生活アドバイザーは履歴書に書ける?】正式名称や正しい書き方を解説!」

③栄養バランスの良い料理を作れるようになるから

食生活アドバイザーで学習することは、私たちの生活の中で活かすことができます。

最も身近なところで活かせやすいことは、やはり日々の食事づくりでないでしょうか?

食生活アドバイザーを取得すると栄養の知識を身につけることができます。

  • 立ちくらみが気になるから、鉄分の多いひじきの煮物をつくろうかな
  • さらに効率よく鉄分を摂取するために、ビタミンCの多いブロッコリーを主菜に添えて一緒に摂取しようかな

このように、毎日なんとなく考えていた献立が、栄養学の視点で考えられるようになったことでワンランク上の料理を作れるようになります。

ポイント

このような食事は自身だけでなく家族全体の健康管理につながりますし、生活の質を向上させてくれますね!

賢く買い物できるようになるから

食生活アドバイザーを取得することで、食品表示の見方や意味が分かり、賢く買い物ができるようになります。

「加工食品は使用した原料を重量順に表示しているんだな」

「食品添加物は原材料と分けて記載されているんだな」

「アレルギー表示を必ずしなければいけない食品は7品目あるんだな」

など今まで気にとめていなかったことにも目がいくようになり、考えながら買い物ができるようになります。

ポイント

このように、食生活アドバイザーのいいところは知識が広がり、日常生活と結び付けて考えられるようになることだと思います。

食生活アドバイザーの資格を無駄にするのもとってよかったとするのも自分次第

食生活アドバイザーの資格を無駄にするのもとってよかったとするのも自分次第

これまで食生活アドバイザーは無駄・とってよかった双方の意見を比較してきましたが、個人的な意見をいうと、結局資格を活かすのも無駄にするのも自分次第だと思います。

「何の目的で」食生活アドバイザーを取得するかが重要なのだと感じます。

  • 就職や転職の時に面接官にアピールしたい
  • 料理や買い物といった日々の生活に役立てたい
  • 得た知識を使って情報発信していきたい

このようなことには食生活アドバイザーは十分に役立てることができます。

ただ前述した通り、食生活アドバイザーには独占業務はありませんし、管理栄養士や栄養士といった国家資格ほど認知度も高くはありません。

しかし、食生活アドバイザーは無駄という理由は、他の資格と比較した「相対的なデメリット」をあげているだけです。

比較することは大切かもしれませんが、今から学校に入り直さなければいけないような資格を取得することは並大抵のことではありません。

だとしたら誰でも・いつでも始めることができる食生活アドバイザーを取得することは選択肢の一つに入るのではないでしょうか。

 

自分の現状でできることを考えて、行動に移していくことは大切です。

資格はあくまでもツール。

資格取得が目的なのではなく、「自分がこれからどうしていきたいか」をまずは考え、その考えから資格を取得するか否かを決めたほうがいいと思います。

また、「純粋に食生活に関して興味があるから学習したい。」

このような方にもぜひチャレンジしてほしいと思います。

なぜなら、知識は絶対に無駄になりませんし、自分が予想していなかったところで役に立つ場合があるからです。

実際、私は管理栄養士を取得し働いていましたが、現在は事情があって退職し、普通の主婦になっています。

管理栄養士として働いてはいませんが、「免許を取得して意味なかった?」と聞かれるとそんなことはないと断言できます。

現に、こうやって食に関する資格について情報発信できていることも、過去に興味を持ち、たくさん学習してきたからです。

このような形で活かし方を見つけられたことも、自分の中では新たな発見でした。

結局、資格を無駄にするにも活かすのも自分次第なのかもしれませんね。

ポイント

興味を持ったことにどんどんチャレンジして、自分で活躍できるフィールドを見つけていく。

これからの時代には、資格の種類よりもこのような考えが重要なのではないでしょうか。

食生活アドバイザーの試験概要

食生活アドバイザーの試験概要

食生活アドバイザーの試験は年に2回、7月の第2日曜日と11月の第4日曜日に全国各地の試験会場で行われます。

合格率は実施回によって多少異なりますが、3級で約65%、2級で約40%と発表されています。

しっかりとテキストや通信講座で勉強すれば合格は十分に狙えますが、2級は選択肢が増えたり記述問題が加わったりして難易度が上がるため、独学での合格は少し難しいかもしれません。

2級は3級よりも深く内容を理解をしておく必要があります。

ちなみに、ユーキャンの通信講座は1日約30分~1時間ほどの勉強で、2級と3級の同時合格を約4ヶ月で目指せるカリキュラムが組まれています。

(「2級だけ」「3級だけ」という単独での合格は約2ヶ月が目安)

また、ユーキャンの通信講座は質問もできるため、短い時間でも効率よく学習することが可能です。

最後に受験料ですが、以下の通りとなっています。

  • 3級 5,000円
  • 2級 7,500円
  • 3級・2級併願  12,500円
ポイント

食生活アドバイザーの試験概要はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食生活アドバイザーの試験概要】難易度や合格率、2級と3級の違い」

食生活アドバイザーの独学や勉強方法、おすすめテキスト

食生活アドバイザーの独学や勉強方法、おすすめテキスト

食生活アドバイザーは独学でも十分に合格可能だといわれています。

特に3級は食生活の基本問題が忠実に出題されるため、テキストを使って真面目に勉強すれば十分に合格することができます。

しかし、2級になると3級と比べて選択肢が5択から6択に増えますし、記述問題も加わり、ぐっと難易度が上がります。

また、学んだ基礎知識が「私たちの生活にどのように関わってくるか」という応用問題にまで発展していきます。

2級に合格するには、重要語句を暗記するだけでなく、日常生活と結び付けて論理的に理解しておく必要がありますね。

資格マニアの人や会社の業務命令で受ける人は、テキストを使った完全独学でも問題ないでしょう。

しかし、「食生活の知識を深く理解した結果」として2級の合格まで考えている方は、質問や添削指導などのサポートが手厚いユーキャンの通信講座も一度検討してみてくださいね。

\分割払い可能♪/

「ユーキャン通信講座」公式サイト