【食育インストラクターの取り方と費用】各級の取得方法を徹底解説!

「食育インストラクターの資格って、どうやったら取れるの?」

「食育インストラクターを取るには、どれくらいの費用がかかる?」

「食育インストラクターの資格取得は、結構難しいのかな?」

 

食育インストラクターの資格は、プライマリー・4級・3級・2級・1級と5種類あり、それぞれの取り方や費用は異なります。

個々人の置かれた状況によっても適した取り方は変わってくるので、しっかりとした理解が必要です。

そこで今回は、食育インストラクターの資格の取り方をそれぞれの級に分けて解説していきます!

ポイント

状況別に分かりやすくお伝えするので、食育インストラクターの資格取得を考えている方はぜひ目標の級の取り方をしっかりと読んでみてくださいね!

そもそもの食育インストラクターの資格について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

>>「【食育インストラクターとはどんな資格?】できることやメリットを解説!」

食育インストラクタープライマリーの取り方と費用

食育インストラクタープライマリーの取り方と費用

プライマリーの取得方法は、がくぶんの「服部幸應の食育インストラクター養成講座」という協会公認の通信講座を受講する方法一択です。

こちらの講座は、食育の第一人者である服部幸應さんが、長年培ってきた食育の知識をギュッと凝縮した講座です。

取得期間の目安は3~6ヶ月で、テキストは全部で5冊。

ポイント

内容は、食に関する問題点や食育基本法、安全で健康に留意した食材の選び方、6つのこ食、世界の食料事情、ライフステージごとの食育など基礎的なことを学びます。

テキスト1から5まで順番に学習するようになっており、テキスト1冊修了するたびに課題を提出しなければいけません。

そして、提出した課題は専任講師の丁寧な添削指導・アドバイスとともに受講者に返却されます。

学習→課題提出→添削指導のサイクルで勉強していくことが、食育インストラクター養成講座の特徴ですね。

ちなみに課題は全部で6回分あり、「1つ多い?」と思われるかもしれませんが、最後の課題は「資格認定試験」となっています。

資格認定試験を70点以上獲得し、資格申請をするとプライマリーを取得することができます。

ポイント

不合格になってしまった場合は、1回に限り再試験を受けることが可能となっています。

そして、食育インストラクター養成講座にはもう1つ特徴があります。

それは、通信講座の受講・課題の受験はすべて在宅で完結するということ!

在宅であるため、指定された受講日・受験日も当然ありません。

忙しい方でも個人のペースで無理なく取り組むことができますね。

難易度も基礎的な学習であるため易しいですし、初心者でも十分にチャレンジすることが可能です。

プライマリーは資格を取得するにあたり、食育インストラクター養成講座受講料39,900円に加えて、資格申請料6,600円が必要な費用です。

プライマリー以外の級でも同じことがいえますが、食育インストラクターは試験の合格と資格の交付は別で行われます。

試験に合格すれば自動付帯されるわけではないので、資格の取得の際には別途申請料がかかることを覚えておきましょう。

総じて、プライマリーは通信講座で勉強するため費用がやや高くかかってしまいますが、それ以上に食育を体系立ててわかりやすく学べます。

ポイント

食育インストラクターを学ぶ入口としてはぴったりでしょう。

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「がくぶん通信講座」公式サイト

ポイント

がくぶんの食育インストラクター養成講座を受講した口コミや評判などはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【がくぶん食育インストラクター養成講座の口コミ】効果があるか調査!」

食育インストラクター4級の取り方と費用

食育インストラクター4級の取り方と費用

食育インストラクター4級の取り方は、大きく2種類あります。

食育インストラクター4級の取り方
  1. 食育インストラクター推進校に通学
  2. 協会主催の研修会に参加
ポイント

それぞれの取り方について、詳しく説明していきますね!

①食育インストラクター推進校に通学

4級を取得する方法の一つ目は、推進校に通学しながら取得する方法です。

まず推進校とは、認定団体であるNPO日本食育インストラクター協会が認めた、食育インストラクターを養成する専門学校や料理教室のことをいいます。

推進校に通学しながら、調理実習を受講して6単位、食育の授業を受講して6単位を取得します。

推進校で受講する食育の授業は、プライマリーで学習することとほぼ同じ内容を学びます。

食育の3本柱から始まり、食育基本法や食の安全・安心、日本の食生活の実態把握などが挙げられます。

ポイント

ちなみに、調理実習1単位の目安は90分、食育の授業1単位の目安は45分です。

単位取得後、食育筆記試験を受験し60点以上獲得できれば合格となります。

また、調理師学校に通われている方であれば、調理実習は学校で行われているため免除になります。

したがって、食育筆記試験のみでの受験が可能となるため、4級を取得するには有利になるでしょう。

そして費用に関してですが、推進校は独自で授業料を決めることができるようになっています。

そのため、通学を考える際は無理なく通える範囲で推進校をいくつかピックアップし、必ず費用を比較するようにしてみてください。

ポイント

その他の費用としては、食育筆記試験の受験料2,200円と資格申請料6,600円は必ず必要になるため覚えておくようにしましょう。

②協会主催の研修会に参加

二つ目の方法は、協会主催の4級資格認定研修会に参加する方法です。

4級資格認定研修会で6単位取得し、調理実技筆記試験を80点以上、食育筆記試験を60点以上獲得できれば合格となります。

ポイント

4級資格認定研修会で教わる内容は、推進校の食育の授業と同じで、食育の基本を学びます。

しかし、二つ目の方法である、この4級資格認定研修会への参加。

実は、2013年度から開講されていません。

協会の公式HPでは資格取得方法として掲載されていますが、4級資格研修会が開講されていない以上、実質的に4級を取得するには一つ目の推進校に通学する方法のみとなります。

そうはいっても、仕事や家事・育児が忙しく、とてもじゃないけど推進校に通学する余裕がないという方も多いでしょう。

その場合は、プライマリーを受講するようにしてください。

プライマリーは4級と学ぶ内容はほぼ同じですし、どちらかを取得しておけば3級にチャレンジすることが可能です。

ポイント

推進校に通学できる方は4級。

忙しくて通う余裕のない方はプライマリー。

そのような認識で大丈夫でしょう。

最後に一応費用についてまとめますが、4級資格認定研修会の参加費は現在実施されていないため、具体的な費用を見つけることができませんでした。

しかし、4級より上の3級資格認定研修会の参加費用が10,000円であるため、同じかそれ以下だと予想します。

その他に必ずかかる費用としては、調理実技筆記試験の受験料5,500円、食育筆記試験の受験料5,500円、資格申請料6,600円となっています。

食育インストラクター3級の取り方と費用

食育インストラクター3級の取り方と費用

食育インストラクター3級の取り方は、大きく4種類あります。

食育インストラクター4級の取り方
  1. 4級取得者で推進校に通学
  2. プライマリー取得者で推進校に通学
  3. プライマリー取得者で推進校に未通学
  4. 食育に関する国家資格取得者
ポイント

それぞれの取り方について、詳しく説明していきますね!

①4級取得者で推進校に通学

3級の取得方法一つ目は、4級を取得した上で推進校に通学する方法です。

4級を取得してからも継続して推進校に通学し、調理実習を受講して20単位取得します。

さらに、食育の授業もしくは3級資格認定研修会を受講して6単位を取得する必要がありますが、どちらでもかまいません。

ポイント

食育の授業や3級資格認定研修会で学習する内容はほぼ同じで、食育の3本柱や五大栄養素の基礎知識、食習慣やマナーといった伝承に加えて、国や地方公共団体の取り組みなどがあります。

3級は基本を中心とした内容ではあるものの、専門的知識も増えていく段階です。

周りの人に食育の重要性を「伝える」ことができるように学習していきます。

そして単位取得後、食育筆記試験を受験して60点以上獲得できれば合格となります。

最後に費用に関しては、4級と同様に推進校の授業料は各校ごとに異なっていています。

また、食育の授業または3級資格認定研修会で単位を取得するには、受講費がどちらも10,000円かかります。

加えて、食育筆記試験の受験で5,500円、資格申請料に6,600円も別途必要になります。

②プライマリー取得者で推進校に通学

二つ目の取得方法は、プライマリーを取得した上で推進校に通学する方法です。

前述でも説明しましたが、3級は4級を取得していなくてもプライマリーを取得していれば挑戦することができます。

こちらの取得方法の要件はとてもシンプル。

推進校で調理実習を受講し20単位取得すれば合格なので、知識を頭に入れるよりも調理スキルを身につけることのほうが求められます。

ポイント

費用は推進校の授業料に加えて、資格申請料6,600円が必要となります。

③プライマリー取得者で推進校に未通学

三つ目はプライマリーを取得してはいるものの、推進校に通学せずに3級を取得する方法です。

こちらの取得要件も非常にシンプル。

調理実技筆記試験を受験し、80点以上獲得できれば合格となります。

費用は調理実技筆記試験の受験料5,500円に加えて、資格申請料6,600円が必要となります。

ポイント

二つ目の取得方法よりも、推進校に通う時間や費用が短縮されるため、プライマリーから3級を目指す方には1番取り組みやすい方法かもしれませんね。

④食育に関する国家資格等取得者

四つ目の取得方法は、食育に関する国家資格をすでに取得している方で、3級資格認定研修会に参加する方法です。

「食育に関する国家資格」とは、管理栄養士や栄養士・調理師・家庭科教諭・看護師・薬剤師・保育士などを指します。

他にも短大・大学の食物科・栄養科などの卒業見込み者や、保育ママといった地方公共団体からの特別業務就業者なども幅広く認められているため、気になる方は一度ホームページや協会に問い合わせるなどして確認してみてください。

上記の資格に該当すれば、3級資格認定研修会で6単位を取得した後、食育筆記試験を受験し60点以上獲得できれば合格となります。

ポイント

費用は3級資格認定研修会の参加費10,000円 、食育筆記試験の受験料5,500円、資格申請料6,600円が必要となります。

食育インストラクター2級の取り方と費用

食育インストラクター2級の取り方と費用

食育インストラクター2級の取り方は、大きく3種類あります。

食育インストラクター4級の取り方
  1. 3級取得者で推進校に通学
  2. 3級取得者で推進校に未通学
  3. プライマリー+食育に関する国家資格取得者
ポイント

それぞれの取り方について、詳しく説明していきますね!

①3級取得者で推進校に通学

2級の取得方法一つ目は、3級を取得した上で推進校に通学する方法です。

3級を取得してからも継続して推進校に通学し、調理実習を受講して40単位取得します。

そして、2級資格認定研修会を受講して12単位を取得した後、食育筆記試験で70点以上獲得できれば合格となります。

ちなみに、2級資格認定研修会は1級と合同で開催されます。

内容としては、食品衛生・JAS法・食品添加物・生活習慣病・特定保健用食品・地産地消など専門用語がたくさん出てきます。

ポイント

食育の3本柱を専門的に深掘りしたような内容を学び、幅広い知識を身につけることができます。

最後に費用に関してですが、2級からは資格認定研修会への参加費用と、資格申請料がNPO協会会員と非会員で大きく変わります。

まず2級資格認定研修会の費用ですが、会員で13,000円、非会員で25,000円。

資格申請料が会員で8,800円、非会員で14,300円となっています。

ポイント

したがって、3級取得者が推進校に通学して2級を取得する費用をまとめると、推進校の授業料(推進校の規定による)、2級資格認定研修会の参加費25,000円(13,000円)、食育筆記試験の受験料5,500円、資格申請料14,300円(8,800円)が必要になります。

②3級取得者で推進校に未通学

二つ目は3級を取得してはいるものの、推進校に通学せずに2級を取得する方法です。

3級を取得した上で2級資認定研修会をを受講し、その後、食育筆記試験で70点以上、調理実技筆記試験で80点以上獲得できれば合格となります。

ポイント

費用は、2級資格認定研修会の参加費25,000円(13,000円)、食育筆記試験の受験料5,500円、調理実技筆記試験の受験料5,500円、資格申請料14,300円(8,800円)が必要になります。

③プライマリー+食育に関する国家資格取得者

三つ目はプライマリーと食育に関する国家資格をダブルで取得していれば、2級に挑戦することができるという方法です。

プライマリーと食育に関する国家資格を取得した上で、2級資格認定研修会を受講して12単位を取得します。

その後、食育筆記試験を受験し、70点以上獲得できれば合格となります。

ポイント

費用に関してですが、2級資格認定研修会の参加費25,000円(13,000円)、食育筆記試験の受験料5,500円、資格申請料14,300円(8,800円)が必要になります。

食育インストラクター1級の取り方と費用

食育インストラクター1級の取り方と費用

食育インストラクター1級の取り方は、大きく2種類あります。

食育インストラクター4級の取り方
  1. 2級取得後1年以上の実務経験を積み、1級資格認定研修会を受講する
  2. 栄養教諭を取得した上で1級資格認定研修会を受講する
ポイント

それぞれの取り方について、詳しく説明していきますね!

①2級取得後1年以上の実務経験を積み、1級資格認定研修会を受講する

1級の取得方法一つ目は、2級取得後1年以上の実務経験を積み、1級資格認定研修会を受講する方法です。

まず前提として、2級を取得&1年以上の実務経験というのが1級を受験する最低要件になります。

上記を満たしていれば、1級資格認定研修会を受講して12単位を取得し、食育筆記試験を受験して80点以上獲得、食育活動報告、食育レシピの提案をすれば合格することができます。

1級は食育インストラクターの最上位資格。

食育を詳しく理解しているのはもちろんのこと、「すでに食育指導を実践している」ということが求められます。

それは資格取得要件にも反映されています。

まず前述の通り、1級資格認定研修会は2級と同時開催され、基本的な知識から専門的な知識まで幅広く学びます。

そして、食育筆記試験では80点以上獲得する必要があります。

悩む

食育筆記試験は試験内容が公表されていないため、難易度は何とも言えませんが、80点以上で合格とは結構厳しめですよね。

さらにこれまでと違うところは、食育活動報告と食育レシピの提案を求められるということ。

食育活動報告とは名前の通りで、食育にまつわる実務経験を報告します。

そして食育レシピの提案とは、今まで身につけた食育の知識を使って、エコ料理やアレルゲン除去食、糖尿病食など特定のテーマを自分で決めてレシピを提案することです。

ポイント

知識のインプットだけではなく、アウトプットする力まで総合的に問われるということになりますね。

また費用に関してですが、1級もNPO協会会員と非会員とでは資格認定研修会への参加費用と資格申請料が異なってきます。

まず1級資格認定研修会の費用ですが、会員で13,000円、非会員で25,000円。

資格申請料は会員で16,500円、非会員で27,500円となっています。

ポイント

したがって、2級取得後1年以上の実務経験を積み、1級資格認定研修会に参加する場合の費用をまとめると、1級資格認定研修会の受講費25,000円(13,000円)、食育筆記試験の受験料・食育活動報告・食育レシピの提案など3つまとめて11,000円、資格申請料27,500円(16,500円)が必要となります。

②栄養教諭を取得した上で1級資格認定研修会を受講する

二つ目の方法は、栄養教諭を取得した上で1級資格認定研修会を受講する方法です。

栄養教諭とは、短大または大学在学中に、栄養や教職にまつわる単位を取得することで得られる栄養や食育を専門とした教員免許のことです。

つまり、国に認められた「食育の先生」ということですね。

栄養教諭を取得した上で1級資格認定研修会で12単位を取得し、食育筆記試験を受験して80点以上獲得、食育レシピの提案を行えば合格することができます。

ポイント

①の2級取得者の方法と比べると実務経験や食育活動報告といた要件がないため、すでに栄養教諭の免許がある方は1級を取得する上でとても有利と言えるでしょう。

また、費用に関しては①の2級取得者の方法とほぼ同じで、1級資格認定研修会の受講費25,000円(13,000円)、食育筆記試験の受験料・食育レシピの提案など2つまとめて11,000円、資格申請料27,500円(16,500円)が必要となります。

①の2級取得者と②の栄養教諭それぞれの方法で取得要件は異なりますが、費用はトータルで同じになります。

食育インストラクターは独学で取得可能?

食育インストラクターは独学で取得可能?

結論から言いますと、食育インストラクターは現在自分が持っている資格・複雑な資格要件が絡み合った資格であるため独学での取得はほぼ不可能です。

食育インストラクターは「自分で教材を選び、独自で勉強し、試験に合格したら資格取得」というシンプルな取得要件ではないため、通信講座・推進校・資格認定研修会この3つのうちどれか必要になってきます。

食育に関する資格や栄養教諭を取得している方であれば、そこまで時間に縛られることなくほぼ独学で上の資格を目指していくことは可能ですが、それでも1~2日の資格認定研修会が必要になってきます。

また、初心者の方ですとプライマリーや4級からスタートすることになるので、通信講座か推進校を選択することになるでしょう。

したがって、食育インストラクターを目指す場合は独学できるか?よりも、

  • 通信講座を利用し、自分のペースで知識を取り入れたければプライマリー
  • 推進校でじっくり調理技術を身につけたい方は4級

といった具合に、今のご自身の状況・気持ちに合った勉強ができそうな方法を選択することをおすすめします。

ポイント

食育インストラクターの勉強のポイントやコツ、通信講座の特徴や受講した口コミはこれらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食育インストラクターは独学で合格可能?】おすすめの勉強方法も解説!」

>>「【がくぶん食育インストラクター養成講座の口コミ】効果があるか調査!」