【食育インストラクターとはどんな資格?】できることやメリットを解説!

「食育インストラクターって、どんな資格なの?」

「食育インストラクターを取得すると、どんなことができるの?」

「他の食育資格と比べて、食育インストラクターはどんな特徴があるの?」

 

食育インストラクターとは食育の指導者の証となる資格ですが、他の食育資格と比べてどんな違いがあるのでしょうか?

取得にはそれなりの費用や時間がかかるため、取ってから無駄になったなどということは避けたいものですよね。

そこで今回は、食育インストラクターの資格を取得してできることやメリットなどを分かりやすく解説していきます!

ポイント

食育アドバイザーや食生活アドバイザーなど他の人気食育資格とも特徴や難易度などを比較しているので、資格取得を検討している人はぜひ最後までご覧ください!

食育インストラクターとはどんな資格?

食育インストラクターとはどんな資格?

食育インストラクターとは、食育の指導者の証となる資格

食育インストラクターとは、食育の3つの柱を基礎として学び、日々の生活に活かしたり、社会に広く食育を普及できたりする人のことをいいます。

いわば「食育の指導者の証」となる資格といえますね。

基礎となる食育の3つの柱とは「選食力」「共食力」「地球の食を考える」のことをいいます。

  • 選食力:安心・安全・健康に良い食品を選ぶ力
  • 共食力:食事マナー・食文化・家族で食卓を囲む大切さなど、他者と食を共有する力
  • 地球の食を考える:食料自給率・地産地消など環境から食を考える力
ポイント

以上3つの力を身につけることで、健康的な食生活を指導することができます。

認定機関

食育インストラクターの認定は、「特定非営利活動法人 NPO日本食育インストラクター協会」という団体が実施しています。

こちらの団体は、食育を通じて全ての人々に健康的な食生活を推進していくことを目的に、食育インストラクターを育成しています。

ポイント

資格認定事業から派生して、研修会や講演会などの事業も数多く行われています。

服部幸應先生が理事長

日本食育インストラクター協会の理事長は服部幸應先生が就任されています。

服部幸應先生といえば、食育の第一人者。

バラエティー番組「愛のエプロン」やドラマ「マイリトルシェフ」など、コメンテーター・役者として数々のメディアに出演。

さらにメディアでの活動に加えて、専門学校の経営や大学の講師など経営者・教育者としても活躍されています。

服部幸應先生は早くから食に関する問題や食育の重要性を訴え続けてきました。

このような思いから日本食育インストラクター協会を設立。

資格の認定や通信講座・研修会・講演会の開講が始まりました。

上記の事業のうち、通信講座というのは、がくぶんの食育インストラクター養成講座のことを指します。

がくぶんの食育インストラクター養成講座は服部幸應先生の食育に対する思いが詰まった本格的な通信講座です。

ポイント

講座を修了すると、食育インストラクターの初級資格である、プライマリーの資格を取得することができます。

食育インストラクターの階級の種類

食育インストラクターの階級の種類

食育インストラクターの資格は、「プライマリー」「4級」「3級」「2級」「1級」と5種類の階級に分かれています。

それぞれの階級ごとにできることや取り方、取得にかかる費用は異なります。

これは段階的に食育の知識や実践レベルを高めていくために、上記のような階級制度に分けられています。

ポイント

以下ではそれぞれの階級の種類ごとにできることや取り方、取得費用を解説しているので、ぜひ興味のある級を見てみてくださいね!

詳しい取り方や取得費用はこちらの記事で解説しているので、より深く知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

>>「【食育インストラクターの取り方と費用】各級の取得方法を徹底解説!」

食育インストラクタープライマリーのできることや取り方、取得費用

食育インストラクタープライマリーのできることや取り方、取得費用

できること

プライマリーでは、通信講座で食育の3本柱(選食力・共食力・地球の食を考える)や基礎知識を理解し、日常生活に活かすことができます。

  • 安心・安全かつ健康にとってどのような食品を選べばいいのか
  • 食文化や食事マナーにはどのような種類があるのか
  • 食と環境にはどのような繋がりがあるのか

などがカリキュラムに含まれています。

プライマリーは食育インストラクターの階級でいうと初級になりますが、実質的な扱いは4級と同じくらいです。

なぜなら、プライマリーを取得していれば4級を飛ばして3級を受験することができるからです。

つまり、3級の受験資格はプライマリーでも4級でもどちらでもいいということですね。

ポイント

まとめると、通信講座で取得したい場合はプライマリー、推進校や研修会で取得したい場合は4級を受験するいうことになります。

取り方

プライマリーは通信講座(がくぶんの食育インストラクター養成講座)を受講して、最終課題で70点以上獲得すると資格を申請することができます。

食育インストラクター養成講座の受講期間の目安は約6ヶ月です。

その間、提出する課題は全6回(そのうち6つ目が最終課題を兼ねた試験)。

すなわち、1ヶ月に1つの課題を提出していけば、合格することができます。

「スケジュール通りに進めばいいけど、もし学習が遅れたり最終課題が不合格だったらどうしよう。」

このように考えられる方もいると思いますが、その点は心配ありません。

がくぶんの食育インストラクター養成講座は、上記の受講期間6ヶ月に加えて、さらに無料受講期間が6ヶ月分あります。

つまり、合計で12ヶ月の受講期間が設けられていることになるため、忙しい方・じっくり勉強したい方など様々な状況に対応しています。

また、原則プライマリーの試験は通信講座の最終課題の提出であるため、在宅受験となります。

もし最終課題に不合格になった場合は、1ヶ月だけ無料で再試験を受けることが可能です。

そして、試験の難易度は易~普通レベルで、基本的に講座を修了できればほぼ全員合格することができます。

\分割払い可能♪/

「がくぶん通信講座」公式サイト

ポイント

がくぶんの食育インストラクター養成講座を受講した口コミや評判などはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【がくぶん食育インストラクター養成講座の口コミ】効果があるか調査!」

取得費用

がくぶんの食育インストラクター養成講座は、テキストやDVD、食育レシピBOOK、提出課題などがセットで39,900円となっています。

加えて、最後の提出課題を無事に合格し、資格取得申請をしたい方は別途6,600円が必要です。

ポイント

食育インストラクターの全階級にいえることですが、試験に合格したり単位を取得したりして資格の取得要件を満たしても、資格取得申請をしなければ免許証としては手元に入らないため注意してください。

\分割払い可能♪/

「がくぶん通信講座」公式サイト

ポイント

がくぶんの食育インストラクター養成講座を受講した口コミや評判などはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【がくぶん食育インストラクター養成講座の口コミ】効果があるか調査!」

食育インストラクター4級のできることや取り方、取得費用

食育インストラクター4級のできることや取り方、取得費用

できること

4級では食育を踏まえながら家庭料理の基礎を学び、日々の生活に活かすことができます。

4級ではプライマリーと同様、食育の3本柱を土台として、食育基本法や日本の食生活の実態などを学習していきます。

指導者の前に「食育とは何か?」という基本的な知識を習得していくということになりますね。

こちらと並行して、4級では家庭料理の基礎についても学びます。

食育で他者に指導しようと思うと、やはり調理スキルは必須。

4級では一番基本である家庭料理のスキルを身につけるということになりますね。

ポイント

前述でプライマリーと4級は実質的に同レベルと説明しましたが、調理スキルの習得が入ってくるぶん、4級のほうが階級としては少し上になります。

取り方

4級の取得方法は2つあります。

  1. 推進校(協会が認定した専門学校や料理教室のこと)に通学する
  2. 資格認定研修会に参加する

 

1.推進校に通学

推進校に通学し、調理実習6単位、食育の授業6単位を取得します。

単位取得後、食育筆記試験を行い60点以上で合格となります。

また、調理師学校に通われている方は調理実習が免除になり、食育筆記試験のみの受験が可能です。

 

2.資格認定研修会に参加する

協会主催の食育インストラクター4級資格認定研修会を受講し、調理実技筆記試験を80点以上、食育筆記試験を60点以上で合格となります。

しかし、こちらの取得方法は公式ホームページには掲載されているものの、2013年から実施されていないようです。

そのため、現時点での4級の取得方法は実質的には1の方法のみとなります。

ポイント

推進校に通学するのが難しい方はプライマリーを受験するようにしましょう。

取得費用

1.推進校に通学する場合

推進校の授業料(推進校の規定による)+食育筆記試験2,200円+資格申請料6,600円

2.資格認定研修会に参加する場合

4級資格取得研修会+調理実技筆記試験5,500円+食育筆記試験5,500円+資格申請料6,600円

2013年度から4級資格取得研修会は実施されていないちめ、参加費用の公開はありませんでした。

しかし、3級資格取得研修会は参加費10,000円であるため、同じかそれ以下だと思われます。

食育インストラクター3級のできることや取り方、取得費用

食育インストラクター3級のできることや取り方、取得費用

できること

3級は、調理技術を身につけ、日々の生活で食育を実践するとともに、周りの人に食育の重要性を伝えることができます。

3級からは、食育の知識を「伝える」という段階になります。

そのため、主な学習内容はプライマリー・4級で学んだ食育の3本柱はもちろんのこと、

  • 食材への基礎知識
  • 五大栄養素の基礎知識
  • 食習慣と食文化の伝承
  • 環境問題や人口問題といった食を取り巻く問題
  • 国や地方公共団体の取り組み

など専門的な知識が増えていきます。

取り方

3級では取得方法が4つあります。

  1. 4級を取得し、推進校に通学する
  2. プライマリーを取得し、推進校に通学する
  3. プライマリーを取得し、推進校に通学せずに、調理実技筆記試験を受験する
  4. 食育関連の国家資格を取得し、資格認定研修会に参加する

 

1.4級を取得し、推進校に通学する

4級を取得されている方であれば、継続して推進校に通学し、調理実習20単位と食育の授業か3級資格認定研修会で6単位を取得します。

その後、食育筆記試験60点以上で合格となります。

2.プライマリーを取得し、推進校に通学する

プライマリーを取得されている方で、推進校に通学し、調理実習20単位を取得すると、合格することができます。

3.プライマリーを取得し、推進校に通学せずに、調理実技筆記試験を受験する

プライマリーを取得されている方で、推進校に通学することができない方でも、調理実技筆記試験が80点以上獲得できれば合格になります。

4.食育関連の国家資格を取得し、資格認定研修会に参加する

すでに管理栄養士や栄養士・調理師・家庭科教諭・看護師・薬剤師・保育士など「食育に関する国家資格」を取得されている方であれば、いきなり3級を受験することができます。

3級資格認定研修会に参加して6単位取得した後、食育筆記試験60点以上で合格となります。

取得費用

1.4級を取得し、推進校に通学する場合

推進校の授業料(推進校の規定による)+推進校にて食育授業または3級資格認定研修会10,000円+食育筆記試験5,500円+資格申請料6,600円

2.プライマリーを取得し、推進校に通学する場合

推進校の授業料(推進校の規定による)+資格申請料6,600円

3.プライマリーを取得し、推進校に通学せずに、調理実技筆記試験を受験する場合

調理実技筆記試験5,500円+資格申請料6,600円

4.食育関連の国家資格を取得し、資格認定研修会に参加する場合

3級資格認定研修会10,000円+食育筆記試験5,500円+資格申請料6,600円

食育インストラクター2級のできることや取り方、取得費用

食育インストラクター2級のできることや取り方、取得費用

できること

2級では食育に関する幅広い知識の習得と、基礎知識を他者に分かりやすく伝えられる力が身につきます。

専門的な知識も学ぶことになるため、難易度も高くなります。

具体的な内容としては、

  • 食品衛生・食品添加物・JAS法といった食の安心・安全
  • 栄養素と栄養バランス・骨粗しょう症・生活習慣病といった栄養と健康
  • 郷土料理・行事食・地産地消といった食の伝承
  • 自治体・学校・家庭などで行われる食育活動の取り組み
ポイント

このように、食育の3本柱を専門的に深掘りしたような内容を学んでいきます。

取り方

2級では取得方法が3つあります。

  1. 3級を取得し、推進校に通学する
  2. 3級を取得し、資格認定研修会に参加する
  3. プライマリーと食育関連の国家資格を取得し、資格認定研修会に参加する

 

1.3級を取得し、推進校に通学する

3級を取得されている方であれば、継続して推進校に通学し、調理実習40単位と2級資格認定研修会で12単位を取得します。

その後、食育筆記試験70点以上で合格となります。

2.3級を取得し、資格認定研修会に参加する

3級を取得しているけど推進校に通学することができない方は、2級資格認定研修会に参加して12単位を取得します。

その後、食育筆記試験70点以上、調理実技筆記試験80点以上獲得できれば合格となります。

3.プライマリーと食育関連の国家資格を取得し、資格認定研修会に参加する

プライマリーと食育に関する国家資格を両方取得されている方であれば、2級資格認定研修会に参加して12単位取得し後、食育筆記試験70点以上で合格となります。

取得費用

まず前提として、2級を取得するにあたり、NPO協会会員と非会員では2級資格認定研修会への参加費用と資格申請料が大きく変わってきます。

  • 2級資格認定研修会は会員で13,000円、非会員で25,000円
  • 資格申請料は会員で8,800円、非会員で14,300円
ポイント

私の記事は初心者に向けて発信しているため、以下の費用は主に非会員の料金でまとめていきます。

1.3級を取得し、推進校に通学する場合

推進校の授業料(推進校の規定による)+2級資2級格認定研修会25,000円(13,000円)+食育筆記試験5,500円+資格申請料14,300円(8,800円)

2.3級を取得し、資格認定研修会に参加する場合

2級資格認定研修会25,000円(13,000円)+食育筆記試験5,500円+調理技術筆記試験5,500円+資格申請料14,300円(8,800円)

3.プライマリーと食育関連の国家資格を取得し、資格認定研修会に参加する場合

2級資格認定研修会25,000円(13,000円)+食育筆記試験5,500円+資格申請料14,300円(8,800円)

食育インストラクター1級のできることや取り方、取得費用

食育インストラクター1級のできることや取り方、取得費用

できること

1級は食育インストラクターの最上位資格であり、いわば「食育のプロフェッショナル」。

基本的な知識から専門的な知識まで網羅しているため、食育を広く普及することができます。

2級まではどちらかというと知識のインプットがメインでしたが、1級になると「食育活動報告」が最終課題に入ってきて、「食育を実践できているか」が試されることになります。

ポイント

その他にも、「食育レシピの提案」も課題に入っており、今まで得た知識(食の安全・栄養と健康・食の伝承など)の集大成として、特定アレルゲン除去食や糖尿病食、エコクッキングなどを提案していきます。

取り方

1級では取得方法が2つあります。

  1. 2級取得後1年以上の実務経験を積み、資格認定研修会に参加する
  2. 栄養教諭を取得し、資格認定研修会に参加する

 

1.2級取得後1年以上の実務経験を積み、資格認定研修会に参加する

2級を取得されていて1年間の実務経験があれば、1級の受験資格を得ることができます。

そして、1級資格認研修に参加して12単位を取得し、食育筆記試験で80点以上獲得・食育活動報告・食育レシピの提案を行えば合格することができます。

2.栄養教諭を取得し、資格認定研修会に参加する

ここでいきなり「栄養教諭」という資格がでてきましたが、栄養教諭とは、学校で食育について教える先生のことです。

栄養教諭は短大もしくは大学に在学中に、栄養や教職にまつわる単位を獲得することで取得することができます。

食育インストラクターの国家資格版ともいえるかもしれませんね。

栄養教諭は在学中に栄養や教職に関する単位の取得、教育実習などを行っているため、1級の取得にとても有利です。

具体的な取得方法は、1級資格認定研修会に参加して12単位を取得した後、食育筆記試験を80点以上獲得・食育レシピの提案を行えば合格することができます。

取得費用

2級と同様に1級でも、NPO協会会員と非会員では資格認定研修会への参加費用や資格申請料が異なります。

  • 1級資格認定研修会は会員で13,000円、非会員で25,000円
  • 資格申請料は会員で16,500円、非会員で27,500円

以下の費用も主に非会員の料金でまとめていきます。

 

1.2級取得後1年以上の実務経験を積み、資格認定研修会に参加する場合

1級資格認定研修会25,000円(13,000円)+食育筆記試験・食育活動報告・食育レシピの提案11,000円+資格申請料27,500円(16,500円)

2.栄養教諭を取得し、資格認定研修会に参加する場合

1級資格認定研修会25,000円(13,000円)+食育筆記試験・食育レシピの提案11,000円+資格申請料27,500円(16,500円)

ポイント

各パターンによって食育活動報告の有無が変わりますが、どちらの取得方法でも費用は変わらないようですね。

食育インストラクターと他食育資格との違い

食育インストラクターと他食育資格との違い

食育に関する資格はたくさんあって、食育インストラクターとの違いが分からないという方は少なくありません。

しかし、それぞれの資格との違いが明確に分からなければ、自分にあった資格を取得することはできないですよね。

そこで、ここでは以下の資格と食育インストラクターとの違いを分かりやすく解説していきます!

食育インストラクターと比べる資格
  1. 食生活アドバイザー
  2. 食育アドバイザー
  3. 管理栄養士・栄養士
  4. 調理師
ポイント

それぞれの資格との違いについて、詳しくお伝えしていきますね!

食育インストラクターと食生活アドバイザーの違い

食生活アドバイザーとは、食と生活を結びつけて健康的な食生活を送るためのアドバイスができる資格です。

違い食生活アドバイザー食育インストラクター
認定機関一般財団法人 FLAネットワーク協会特定非営利活動法人 NPO日本食育インストラクター協会
階級制度3級と2級のみプライマリー、4級、3級、2級、1級と5種類
学習範囲食品学、衛生管理、流通、消費経済など生活に関連する食知識全般について学べる食育に特化した内容で調理実習もある
学習方法完全独学か通信講座受講か選べるプライマリーは通信講座

4級以上は推進校や研修会に参加

受験方法指定された試験会場で受験プライマリーは在宅受験

4級以上は推進校もしくは研修会で筆記試験と調理実技試験

難易度普通プライマリーと4級は初心者向きで易しく、3級・2級・1級は普通~やや難しい

以上の違いから、食生活アドバイザーをオススメする人は以下の通りです。

  • 完全独学で資格を取得したい
  • 自分のペースで勉強したい
  • 食育に加えて経済や流通などの分野も学びたい
ポイント

食生活アドバイザーの詳しい特徴や資格の魅力はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「食生活アドバイザーとはどんな資格?他の資格との違いや魅力を解説!」

食育インストラクターと食育アドバイザーの違い

食育アドバイザーとは、食育に関する知識と食育活動を実践していくスキルを身につけられる資格です。

違い食育アドバイザー食育インストラクター
認定機関一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)特定非営利活動法人 NPO日本食育インストラクター協会
学習範囲階級制度なし

調理実習はなくテキストのみの学習

プライマリー、4級、3級、2級、1級と階級制度あり

調理実習あり

学習方法通信講座の受講プライマリーは通信講座

4級以上は推進校や研修会に参加

受験方法カリキュラム終了後、在宅で好きな時間に受験可能

テキストを見ながら受験できるため、暗記が不要

プライマリーは在宅受験

4級以上は推進校もしくは研修会で筆記試験と調理実技試験

難易度易しいプライマリーと4級は初心者向きで易しく、3級・2級・1級は普通~やや難しい

以上の違いから、食育アドバイザーをオススメする人は以下の通りです。

  • 通信講座で学びたい
  • 在宅受験で合格したい
  • 暗記することが苦手
  • 食育活動の実践方法を知りたい
ポイント

食育インストラクターと食育アドバイザーの詳しい違いや資格の特徴などはこれらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

>>「【食育アドバイザーと食育インストラクターの違い】7項目で比較!」

>>「【食育アドバイザーとはどんな資格?】他資格との比較やメリットを解説!」

食育インストラクターと管理栄養士や栄養士の違い

管理栄養士や栄養士とは、個人の健康状態やライフステージに応じた栄養指導や給食管理などを行う資格です。

違い食育インストラクター管理栄養士・栄養士
認定機関特定非営利活動法人 NPO日本食育インストラクター協会

民間資格

厚生労働大臣や都道府県知事

国家資格

階級制度プライマリー、4級、3級、2級、1級と5種類階級制度はない
学習範囲食育に特化した内容で調理実習もある調理実習もある。臨床分野の学習が多い
学習方法プライマリーは通信講座

4級以上は推進校や研修会に参加

管理栄養士は4年、栄養士は最低2年学校に通う必要あり
取得方法プライマリーは在宅受験

4級以上は推進校もしくは研修会で筆記試験と調理実技試験

栄養士は学校の卒業

管理栄養士は学校を卒業して国家試験に合格

難易度プライマリーと4級は初心者向きで易しく、3級・2級・1級は普通~やや難しい難しい

以上の違いから、栄養士や管理栄養士をオススメする人は以下の通りです。

  • 国家資格を取得したい
  • 食に関して深い内容(とくに臨床分野)を学びたい
  • 養成施設に通いながら、じっくり学びたい
  • 時間もお金も、しっかり投資できる
  • 学んだ知識を応用する力を身につけたい

食育インストラクターと調理師の違い

調理師とは、食品を扱う上で求められる栄養学や衛生学を学び、調理に従事できる資格です。

違い食育インストラクター調理師
認定機関特定非営利活動法人 NPO日本食育インストラクター協会

民間資格

都道府県知事

国家資格

階級制度プライマリー、4級、3級、2級、1級と5種類なし
学習範囲食育に特化した内容で調理実習もある栄養学や食品学、衛生学などが中心で調理実習もある
取得方法プライマリーは在宅受験

4級以上は推進校もしくは研修会で筆記試験と調理実技試験

養成学校の卒業 or 国家試験合格
学習方法プライマリーは通信講座

4級以上は推進校や研修会に参加

完全独学か通学か選べる
難易度プライマリーと4級は初心者向きで易しく、3級・2級・1級は普通~やや難しい大変

以上の違いから、調理師をオススメする人は以下の通りです。

  • 国家資格を取得したい
  • 調理師の資格を要する求人に応募したい
  • 衛生学や調理学を重点的に学びたい
  • 1年以上の時間を投資することができる

食育インストラクターは仕事に活かせる?履歴書に書ける?

食育インストラクターは仕事に活かせる?履歴書に書ける?

食育インストラクターを取得することで履歴書に書けることはもちろん、食に関する仕事をする上で大きなアピールポイントとなります。

例えば、就職・転職の際には履歴書に資格を記入して、「食育について詳しい人材」としてアピールすることができます。

  • 保育園や学校で、食の大切さ・マナー・食文化など食育の授業ができる
  • 病院や福祉施設で、疾病・身体状況を踏まえた給食の提供ができる
  • 食品メーカーで、健康に留意した商品の開発ができる

様々な場所で上記のようなスキルを活かすことができます。

また、近年ではインスタやTwitterといったSNSを利用した情報発信を仕事とされている方もいます。

プロフィールに資格名を記入することで信頼性・権威性がうまれて、多くの人に情報を届けることができますよ!

ポイント

食育インストラクターの履歴書への書き方や具体的な仕事内容、就職先、給料などはこれらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食育インストラクターは履歴書に書ける?】正しい書き方も解説!」

>>「【食育インストラクターは仕事に活かせる?】就職先や給料を紹介!」

食育インストラクターを取得するメリット3つ

食育インストラクターを取得するメリット3つ

①食育の知識をしっかりと学べる

食育インストラクターの1番の魅力は、食育の基本から専門的知識、実践方法まで網羅的に学べることです。

「健康に良い食材を選ぶポイントとは?」

「食材にはどのような栄養があり、身体にどんな作用をもたらすの?」

「栄養バランスに気をつけて食事をとるには、何を・どのくらい食べたらいいの?」

「食文化やマナー、旬の食材ってよく聞くけど、具体的にはどんなものがあるの?」

など、改めて考えてみると食に関する疑問は沢山出てきますよね。

ポイント

食育インストラクターを取得すると、以上のような疑問を体系立てて学ぶことができます。

②家庭の食事や子育てに活用できる

食育インストラクターは生きていく上での最も基盤である「食」について学ぶため、家庭ですぐに活かすことが可能です。

  • 旬の食材を取り入れて栄養たっぷりの料理を家族に作る
  • 行事食やマナーを普段から積極的に取り入れて、子どもの豊かな心を育む
  • 保存方法を理解し、環境にも家計にもやさしい取り組みをする

など、日常生活で活かせることばかりなのも食育インストラクターの特徴ですね。

③仕事に活かすこともできる

食育インストラクターの知識は日常生活で役立つのはもちろん、教育・医療・福祉・食品メーカーなど様々な仕事で活かすことができます。

食育インストラクターは食育を社会に広めることができる証。

すなわち、「食育に関して熟知しています」というアピールになります。

ポイント

食育の授業や、健康やライフステージに応じた給食の提供、食育の知識をつかった新商品・新メニューの開発など多くの仕事で役立てることができます。

食育インストラクターの資格の具体的な仕事への活かし方などはこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食育インストラクターは仕事に活かせる?】就職先や給料を紹介!」

口コミのいい食育インストラクターの教本やテキスト、通信講座

口コミのいい食育インストラクターの教本やテキスト、通信講座

初心者でまず目指したい階級は、やはりプライマリーです。

プライマリーは通信講座で取得するため、推進校に通わなくてもいいですし、自宅で自分のペースで学習することができます。

現在、食育インストラクターの通信講座は「がくぶん」の実施する「食育インストラクター養成講座」のみとなっています。

こちらの通信講座は、食育の第一人者である服部幸應先生が監修されており、先生が長年取り組んできた食育のすべてが詰まっています。

教材セットは、分かりやすいテキスト5冊・服部幸應先生が自ら出演されているDVD3枚に加えて、食材図鑑・食育レシピ集・学習のためのハンドブック・指導課題集など盛り沢山です。

講座料金は、39,900円とややお高めですが、初心者にも分かりやすくレクチャーされているため、楽しく取り組むことができるでしょう。

\分割払い可能♪/

「がくぶん通信講座」公式サイト

ポイント

がくぶんの食育インストラクター養成講座を受講した口コミや評判はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【がくぶん食育インストラクター養成講座の口コミ】効果があるか調査!」

食育インストラクターは独学可能?勉強方法を解説

食育インストラクターの独学可能?勉強方法を解説

結論から言いますと、食育インストラクターは食育に関連する資格か栄養教諭を取得していない限り、完全独学は不可能です。

なぜなら、上記の資格がなければ、プライマリーもしくは4級の取得からスタートするしかないためです。

前述でも説明しましたが、プライマリーを取得するには通信講座一択ですし、4級は2013年以降は推進校に通う方法しかありません。

つまり、食育インストラクターを目指すには、通信講座で学ぶか推進校で学ぶかを選択する必要があります。

  • 調理技術を取得したい方は、推進校に通学して4級の取得
  • 推進校に通う余裕がなく、知識をしっかり固めておきたい方は、通信講座でプライマリーの取得

から始めるといいと思います。

ポイント

個人的には、推進校は授業料がバラバラで調べることが非常に手間ですし、推進校に通学すると時間が多く必要になるため、教材の選定・講義の受講・最終課題まで在宅で完結するプライマリーから始めるほうがおすすめです。

\分割払い可能♪/

「がくぶん通信講座」公式サイト

ポイント

食育インストラクターの勉強のポイントやコツ、通信講座の特徴や受講した口コミはこれらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食育インストラクターは独学で合格可能?】おすすめの勉強方法も解説!」

>>「【がくぶん食育インストラクター養成講座の口コミ】効果があるか調査!」

食育インストラクターの試験概要

食育インストラクターの試験概要

食育インストラクターは3級以上になると、取得方法によっては資格認定研修会を受講して筆記試験を受ける必要があります。

1・2級資格取得合同研修会は年に1回、服部栄養専門学校(東京)のみで実施されます。

一方、3級資格取得研修会は年に2回、服部栄養専門学校(東京)と 兵庫栄養調理製菓専門学校(関西)でそれぞれ1回ずつ実施されます。

定員がそれぞれ250人と決まっていて先着順であるため受講する場合は早めに申し込むようにしましょう。

ポイント

食育インストラクターの試験情報についてはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食育インストラクター試験】内容や問題、日程と共に対策法を解説!」

食育インストラクターを取得している芸能人

食育インストラクターを取得している芸能人

2005年から食育基本法が制定されてからというもの、「食育」への関心は社会全体で共有されつつあります。

それは芸能界でも浸透していて、食育インストラクターを取得されている芸能人も何人かいらっしゃいます。

  • タレントの安田美沙子さん
  • 元HKT48の菅本裕子(ゆうこす)さん
  • はんにゃの川島章良さん
  • 大食いタレントのギャル曽根さん

みなさんテレビ番組やインスタ・ブログ・書籍などを利用して、食に関することを発信されています。

影響力の高い芸能人が情報発信することで、一般人の間でも食育インストラクターの知名度が上がるようになったのです。

ポイント

食育インストラクターの資格を取得している芸能人についてはこちらの記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食育インストラクターを取得した芸能人】勉強法や活かし方も紹介!」

食育インストラクターのよくある質問

食育インストラクターのよくある質問

食育インストラクターは国家資格ですか?

食育インストラクターは、NPO日本食育インストラクター協会が認定している民間資格です。

協会独自で資格取得要件を定め、認定しています。

食育インストラクターの合格は難しいですか?

食育インストラクターは何級を目指すかによって難易度が大きく変わります。

完全初心者で、基礎知識を抑えたい方であればプライマリーや4級で十分でしょう。

通信講座や推進校で定められたカリキュラムをこなしていけばいいため、難易度は易しめです。

一方、すでに食育に関する資格などを取得されている方であれば、よりスキルアップを図りたいところ。

そうなると、3級以上を目指すことになります。

3・2・1級はとにかく資格の認定要件が多いです。

資格認定研修会は年に1~2回ぐらいしかありませんし、専門的知識の習得、食育の指導力も身につけなければいけません。

したがって、3・2・1級は難易度がやや高めといえます。

 

私個人としては、初心者であろうと、すでに基礎知識がある方であろうとチャレンジする価値は十分にあると考えています。

初心者であれば食育にまつわることを基礎から丁寧に習得することが可能で、家庭で料理や育児に取り入れたり、就職・転職でアピールしたりすることができます。

また、食育に関する資格を取得されていて、すでに基礎知識がある方でも、それぞれの資格の知識を掛け合わせることによって奥行のある食育が可能となります。

食育インストラクターは取得方法が複雑ではありますが、それだけ一人ひとりの知識レベル・目指したいスキルに対応しているということ。

気になる方は、まずは最も基本で楽しく学べるプライマリーから検討することをおすすめします。

初心者はもちろんのこと、食育に関する資格を習得されている方でも2級から受験することができるようになるので、食育インストラクターの入り口として最適だといえるでしょう。

ポイント

食育インストラクターの各級の取り方や取得費用はこちらの記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

>>「【食育インストラクターの取り方と費用】各級の取得方法を徹底解説!」