【食生活アドバイザーの試験概要】難易度や合格率、2級と3級の違い

「食生活アドバイザーの試験ってどんな問題や内容が出るの?」

「食生活アドバイザー試験の日程や会場、試験時間を知りたい!」

「食生活アドバイザー試験の難易度って実際どれくらいなのかな…」

 

食生活アドバイザー試験に合格するためには、試験の内容や出題範囲、問題の傾向などを掴むことが重要です。

また2級と3級とで出題形式も変わるため、目標とする級に合わせた勉強も必要になってきます。

そこで今回は、食生活アドバイザーの試験に合格するために、試験の概要や2級と3級の違いを分かりやすく解説します!

ポイント

この記事を読むことで食生活アドバイザー試験の全てが分かるように作成しましたので、受験する方はぜひ最後まで読んでいってくださいね。

食生活アドバイザーの試験概要

ポイント

それではまず、食生活アドバイザー検定の試験内容や試験時間、点数配分、試験日程など、試験全体に関する概要を見ていきましょう。

試験内容や出題範囲

試験内容や出題範囲

食生活アドバイザーは2級・3級ともに以下の6科目から出題されます。

食生活アドバイザーの試験内容
  1. 栄養と健康
  2. 食文化と食習慣
  3. 食品学
  4. 衛生管理
  5. 食マーケット
  6. 社会生活

それぞれの名称と、試験問題の内容を踏まえながら科目の概要についてまとめてみました。

1.栄養と健康(栄養・病気予防・ダイエット・運動・休養など)

  • ミネラル・たんぱく質といった栄養素はどのようなものなのか。また、どのような働きをするのか
  • 適度な運動をすることによって得られる効果
  • 休養の種類と具体例 など

このように「栄養と健康」では、栄養・運動・休養の観点から健康の意味について学習していきます。

2. 食文化と食習慣(行事食・旬・マナー・配膳・調理・献立など)

  • 行事名と行事食の組み合わせ
  • 盛り付け方の工夫
  • 箸の使い方などの様々なマナー
  • 魚をおろすといった調理方法 など

「食文化と食習慣」では、日本伝統の行事および行事食・マナー・調理方法といった「食の演出」について学習していきます。

3.食品学(生鮮食品・加工食品・食品表示・食品添加物など)

  • 賞味期限と消費期限の違い
  • 生鮮食品の表示方法
  • アレルギー・遺伝子組み換えの表示対象となっている食品
  • 食品添加物の種類 など

以上のことから「食品学」では、食品の表示方法について学び、安心・安全に食品を選べるようになることを目指しています。

また、アレルギー・遺伝子組み換えといった表示義務のある食品を具体的に把握したり、食品添加物の種類についても学習していきます。

4.衛生管理(食中毒・食品衛生・予防・食品化学・安全性など)

  • 食中毒の種類と特徴
  • 食中毒の予防方法
  • たんぱく質の腐敗などの食品化学

「衛生管理」では、主に食中毒について学習します。

食中毒の種類・特徴・予防方法というのは、組み合わせ次第でいくらでも応用の効いた出題ができるため、それぞれしっかり結び付けて学習しておきましょう。

例えば、腸炎ビブリオ〔種類〕→好塩菌(塩が好きな菌のこと)だから海の生き物である魚介に多い〔特徴〕→真水でしっかり洗う〔予防方法〕

このように関連づけて学習していくことがポイントになります。

5.食マーケット(流通・外食・中食・メニューメイキング・食品販売など)

  • 食をとりまくマーケットの変化
  • 流通・物流の専門用語
  • 現代の食仕様

「食マーケット」では、流通・物流の形態や現代の食生活の変化について学習していきます。

6. 社会生活(消費経済・生活環境・消費者問題・IT社会・関連法規など)

  • 牛海綿状脳症(BSE)など感染症の対策
  • 催眠商法といった消費者問題
  • 「円高」「円安」とはどういう状況か

以上のようなことから、「社会生活」では経済・社会問題・法律・税金といった、食を取り巻く社会について理解を深めていきます。

BSEは2000年代前半に話題になっていたこともあり、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

このように、社会生活は他の科目と比べて、時事問題の要素が強い科目となっています。

点数配分や配点、問題数、試験時間

点数配分や配点、問題数、試験時間

食生活アドバイザーの点数配分や配点、問題数は3級と2級で異なっています。

まず、問題数・点数配分・配点は以下の通りになっています。

3級:

  • 選択問題50問×1問2点=100点満点

2級:

  • 選択問題42問×1問2点=84点
  • 記述問題13問×1問3点=39点

以上から2級は84点+39点=123点満点となっています。

ポイント

2級は3級と違って記述問題があり、配点が増えるということを気に留めておいてくださいね。

試験時間はどちらも90分と同じです。

受験資格や受験者数

受験資格や受験者数

食生活アドバイザーは受験資格に制限がありません。

学歴・実務経験は不問ですし、食に興味がある方ならどんな方でも受験できます。

食知識を家庭で取り入れたい主婦の方から、食品関連のお仕事をされていて仕事に活かしたい方まで様々な方が受験されています。

また、受験者数は3級で年間12,000人〜13,000人、2級で年間6,000人〜7,000人ほどいるそうです。

難易度や合格率、合格点

難易度や合格率、合格点

まず難易度に関していうと、3級は基本的な内容に沿って出題されます。

よって、公式テキストか通信講座で重要語句をきちんと理解し覚えることができれば、十分に合格することは可能です。

しかし2級は難易度が上がり、独学では少し苦しいかもしれません。

なぜなら、2級には記述問題があったり、選択肢も「該当なし」が加わってきたりするためです。

さらに2級では、3級などで理解した重要語句が、「私たちの生活にどのように関わってくるのか」というような応用的な問題も加わってきます。

このような応用問題を解いていくには、得た知識と普段の生活とを結びつけて、深く理解していく必要があります。

しかし食生活アドバイザーは学習範囲が広く、すべての知識を普段の生活と結びつけて理解していくことは現実的に難しいかもしれません。

 

「せっかく受験するのだから、きちんと知識を網羅したい!」

このように考える方は、ユーキャンの通信講座を利用するというのも一つの方法です。

ユーキャンの食生活アドバイザー講座ではメールや郵送で質問ができ、「なぜ?どうして?」という疑問に対して手厚いサポートが受けられます。

ただ単に重要語句を頭に入れるだけでなく、その先にある応用力を身につけたいという方は一度検討してみても良いでしょう。

 

次に合格率に関してですが、3級が65%、2級が40%となっています(実施回によって多少異なる)。

2級はやはり合格率が低いですね。

また、合格点は

  • 3級:100点満点中、60点以上で合格
  • 2級:123点満点中、74点以上で合格

となっています。

試験日程と試験会場

試験日程と試験会場

食生活アドバイザーの試験日程は

  • 7月の第2日曜日
  • 11月の第4日曜日

以上、年に2回あります。

年に2回試験日程が設けられているため、自分の学習状況に応じて受験できることは助かりますね。

さらに受験開始時刻が3級で10時30分、2級で13時30分となっているので、同日に両方の級を受験することも可能です。

試験会場は、札幌・仙台・さいたま・千葉・東京・横浜・新潟・金沢・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡にある各会場で行われます。

ポイント

試験会場は増えたり変更になったりすることがあるので、事前に協会に確認するようにしましょう。

受験料

受験料

受験料は

  • 3級: 5,000円
  • 2級 :7,500円
  • 3級・2級併願 :12,500円

となっています。

合格発表

合格発表

試験後約1ヶ月で合否の通知が発送されてきます。

合格者には、合格通知時に3級ではピンク、2級ではグリーンのカードタイプの合格証が付与されます。

食生活アドバイザー試験2級と3級の違い

食生活アドバイザー試験2級と3級の違い

ポイント

次に食生活アドバイザー試験と2級と3級ではどのような点で違うのか比較していきましょう。

比較ポイントは大きく「レベルや学習範囲」「出題形式」「適した勉強法」の3つです。

レベルや学習範囲の違い

結論からいうと学習範囲はどちらも同じですが、レベルは3級で普通、2級はやや難しいです。

なぜなら、3級では基礎知識が忠実に出題されているのに対し、2級では3級の知識を踏まえた応用的な内容が出題されるためです。

具体例として、公式ページから引用させていただいた以下の2つの問題を比較してみましょう。

まずは3級の問題です。

Q. 一般的に休養には、積極的休養と消極的休養の2種類があると言われます。

次の「積極的休養」の例で、もっとも適当なものを選びなさい

  1. 休みの日に友人と楽しみながらテニスをすることを積極的休養と呼ぶ
  2. 休み日に何もせずに家で寝ていることを積極的休養と呼ぶ
  3. 通勤中の満員電車の中で寝ることを積極的休養と呼ぶ
  4. 睡眠中の最も眠りの深い時のことを積極的休養と呼ぶ
  5. 激しい運動後の完全な安静状態を積極的休養と呼ぶ

ご覧の通り、この問題では積極的休養の例について、シンプルにどのようなものがあるかを問いています。

対して2級の問題です。

Q. 一般的に休養には、積極的休養と消極的休養の2種類があると言われます。

次の「積極的休養」の例で、もっとも不適当なものを選びなさい

  1. 特にビタミン類を多く摂り、カルシウム・鉄分・塩分等々も摂取すると良い
  2. 温浴療法は、循環機能を高め、疲労回復を早める効果がある
  3. 疲労回復を促進するため、軽い全身運動を行ったほうが良い
  4. 疲労回復に最も早く良い手段は、寝ることである
  5. 血中乳酸等の疲労物質は、軽い整理運動等で除去が早められる
  6. 該当なし

2級の問題は「不適切なものを選べ」になっていますが、3級とほぼ同じ出題がされています。

それにも関わらず、選択肢を見ると少し難しくなっていると感じませんか?

積極的休養のシンプルな例ではなく、「方法」や「効果」について問われています。

さらに「温泉療法」や「血中乳酸等」といった他の重要語句と絡めた出題もされていますね。

 

以上ことから、

  • 3級では基礎知識が問われる
  • 2級では3級の基礎知識を応用した内容が出題される

このような違いがあることがわかります。

出題形式の違い

3級と2級では出題形式が少し違います。

3級は五肢択一問題のみですが、2級については六肢択一問題と記述問題が出題されています。

2級は選択肢が1つ増えるうえに、記述問題まで入ってくるんですね。

ちなみに2級で1つ増える選択肢は「該当なし」というものです。

悩む

「該当なし」が選択肢に入ってくると一瞬にして迷いが生じて、難しく感じてしまいますね。

そして、記述問題は「漢字〇文字で答えなさい」「アルファベット〇文字で答えなさい」という、細かい指定があります。

さらに記述問題はニュースや新聞などで話題になった単語も出題される傾向にあります。

このような媒体には普段から目を向けておくことが大切ですね。

前述した通り、2級では応用した内容が出題されます。

重要語句をただ暗記するだけではなく、普段の生活やニュース・新聞といった話題と絡めて、正確に知識を頭に入れるようにしましょう。

適した学習法

「食生活アドバイザー2級のテキストで勉強すれば、3級の合格にも対応できるのでは?」

このように考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、結論をいうと3級には3級のテキストでまずは勉強することをおすすめします。

なぜなら、2級のテキストというのは「3級の内容を理解した」上での著作になっているからです。

2級のテキストを利用する時は、3級の理解という「土台づくり」をしてからにしましょう。

また、3級を受験せずに、最初から2級を受験する方もいると思います。

そのような方も、まずは3級の土台づくりを優先させてください。

前述した通り、2級は3級の応用編といえます。

3級の土台がなければ、応用問題を解くのは難しくなるでしょう。

 

つまり、

  • 3級受験者は2級用テキストで代用するのではなく3級用のテキストで勉強する
  • 2級受験者で3級の知識を知らない場合は、2級用テキストに加えて3級用テキストも揃えて勉強する

これが適した学習方法になります。

ポイント

食生活アドバイザー試験対策におすすめのテキストはこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【食生活アドバイザーのおすすめテキスト】役立つ本や参考書、問題集」

 

また、テキストで悩むという場合はユーキャンの通信講座を利用することも検討してみましょう。

ユーキャンの食生活アドバイザー講座では2級・3級の両方の試験に対応していて、かつ4ヵ月という短期間で、ダブル合格が目指せるカリキュラムになっています。

また「3級だけ受験したい」「2級だけ受験したい」という方のために、メインテキストでは2級のみ出題される部分にはマークがついています。

このように「3級だけ」「2級だけ」「両方とも」など、様々な受験者に対応しています。

しかも1レッスンはわずか数ページ、かつ1日の学習時間を30分~1時間で進めていけるように編集されているため、効率よく学習することができます。

さらに、添削・メールや郵送での質問・Webテスト・動画による解説の利用などサポートも手厚いです。

通信講座はお金がかかってしまいますが、一番効率よく確実に勉強を進めていくことができるツールであることは間違いないでしょう。

ポイント

いきなり講座を申し込むのが不安な方は、まずは無料で資料請求できるので、その資料をもとに検討してみるのもいいかもしれませんね。

\分割払い可能♪/

「ユーキャン通信講座」公式サイト

ポイント

ユーキャンの食生活アドバイザー通信講座を受講した口コミや評判はこちらの記事でまとめているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>「【ユーキャン食生活アドバイザー通信講座の口コミ】効果あるか徹底調査!」

食生活アドバイザー試験の申し込み方法

食生活アドバイザー試験の申し込み方法

1、願書の請求

食生活アドバイザー検定事務局ホームページの「願書請求」ページより申し込みます。

  • ・願書の請求はホームページからのみで、電話での請求は行っていない
  • ・願書請求期限は試験日の約2ヶ月前まで

以上の点を注意してください。

しばらくすると、食生活アドバイザー検定事務局から受験案内(日時や受験地など受験に関する情報をまとめた小冊子)と願書(振込票)が送られてきます。

2、願書受付期間内に受験料振り込み

送られてきた願書(振込票)に必要事項を記入し、郵便局またはゆうちょ銀行で受験料を振り込みます。

ちなみに、願書受付期限は試験日の約1ヶ月半前までとなっています。

早めに振込むようにしましょう。

3、受験票受け取り

検定日の10日~1週間前に受験票(受験会場地図も記載)が送られてきます。

指定受験会場で受験

各受験会場にて受験します。

2級と3級の併願も可能

食生活アドバイザーは、3級が10時30分、2級が13時30分からの試験開始となっているため、同日に両方の級を受験することも可能です。

ちなみに、3級・2級併願の受験料は12,500円(3級受験料 5,000円+2級受験料 7,500円)となっています。

食生活アドバイザー試験についてよくある質問

食生活アドバイザー試験についてよくある質問

Q. 在宅受験はできる?

食生活アドバイザー資格試験は在宅受験はできません。

札幌・仙台・さいたま・千葉・東京・横浜・新潟・金沢・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡にある各試験会場で受験することになります。

また、試験会場は追加されたり変更になったりすることがあるので、事前によく確認するようにしてください。

Q. 在宅アドバイザーの試験は正直簡単?難しい?

合格率は実施回によって多少違いはありますが、3級で65%、2級で40%なのでしっかりと公式のテキストや通信講座で勉強すれば十分合格することができます。

しかし繰り返しお伝えしていますが、2級は応用した内容も入ってくるため独学での対策では少し難しいかもしれません。

  • 日常生活と結び付けてて理解を深めておくこと
  • 疑問がでてきたら、その都度解決していくこと

このようなことを意識して対策していくことが重要になってきますね。